恐怖!精神病院
恐怖!精神病院(きょうふ!せいしんびょういん)とは、「チャージマン研!」の第23話である。
本編[編集 | ソースを編集]
登場人物[編集 | ソースを編集]
あらすじ[編集 | ソースを編集]
車で精神病院にやってきたパパとキャロンとバリカン。鍵を持った精神病院の職員が、患者たちのいる部屋のドアを開け、研を呼ぶ。呼ばれた研は「ふあ~~いぃ」とまるでラリった様子。職員は研に面会だと伝えた。
面会室。キャロンやパパの呼びかけに研は「わかるよ~お~お~」とラリった様子で答える。その様子を見て茶化すバリカン。職員が咎めるが逆に歌いだす有様。業を煮やした職員は調子に乗るバリカンを追いかける。
「研、何かわかったか」パパが聞くと、研はいつもの様子に戻り、この病院の地下には秘密の工場があるとパパに伝える。パパは警視総監の依頼を受け、研に精神病者のふりをさせ病院へ潜入させていた。研は今度、地下へ潜入するつもりだという。そしてまたラリった様子に戻った。
病院の地下に潜入する研。そこには、ミサイルの発射基地があった。「このミサイル1個で、ヨーロッパの半分が無くなる」。世界を灰にし、新たな帝国を築くのが長年の夢だった精神病院の院長は、ジュラル星人の協力を仰ぎ、秘密裏にその計画を進めていた。第1弾目のミサイル完成の一報を受け、院長はさっそく発射準備を命じる、いよいよ準備は完了し、院長の命で秒読みに入る。その様子を見た研は変身。「院長、あなたは狂ってるんだ!」。研はスカイロッドに乗って基地内を攻撃。院長に協力していたジュラル星人をアルファガンで倒す。長年の夢が潰えた院長は、持っていた拳銃を自らに向け引き金を引き、自ら命を絶った。
研たちを乗せてを走る車。「ねえ研、おいらが誰だか分かるかい?」と問うバリカンに、「う~~ん、おまえは、じゅらるせいじんさ~」とふざけた様子でラリったふりをする。とにもかくにも、車はひた走るのだった。
内容について[編集 | ソースを編集]
- 「精神病院」という、ただでさえ一般の子供向けアニメで扱うには憚られる題材を扱ったのにとどまらず、精神病院を「こんなところ」扱いするパパ、精神病者のふりをしてバリカンとふざける研など、まさしく問題回。あまりにもインパクトがある故、「キチレコ」、「ボルガ博士」と並ぶ三大エピソードにも数えられている。
- 内容が内容なため、キッズステーションではこの回の放送が見送られた。一方、AT-Xでは修正を入れず放送され、dアニメストアでの配信でも特に修正は見られない。すぅんごぉい…。
- チャージマン研!が放送された70年代当時の精神病院はまさに劣悪であり、入院患者に対するリンチや人体実験が各地の病院で横行していた[1]。その後法整備などは行われているものの、宇都宮病院事件(1983年)など、同様の事件は後を絶たないのが現状である。
- 朝日新聞の記者だった大熊一夫氏が、1970年にアルコール依存症を装い精神病院に入院するという、作中の研に似たことを行っている。後に大熊氏はその実態を紙面で暴露している[2]。
名言・迷言[編集 | ソースを編集]
- じゃあ、警視総監の依頼でこんなところへお前を潜り込ませたのは無駄じゃなかったんだな(パパ)
- そういうことに協力を惜しまないのがわれわれジュラル星人だ(協力を惜しまないジュラル星人)
- 攻撃目標はヨーロッパだ!(院長)
- 旅~ゆけば、駿河の~(バリカン)
- おまえは、じゅらるせいじんさ~(研)
- 院長、あなたは狂っているんだ!(研)
台詞[編集 | ソースを編集]
影響を与えた主な作品リスト[編集 | ソースを編集]
- 美女と野獣(ディズニー映画)
- 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010 第17話「クモの巣惑星」
- かりあげクン
- Outlast
- アサイラム・狂人病棟(脚本:ロバート・ブロック)
- おつむてんてんクリニック(監督:フランク・オズ)
- バットマン: アーカム・アサイラム(コミック、および同名のゲーム)
前回・次回リンク[編集 | ソースを編集]
- 前回: 第22話「時限爆弾電送テレビ」
- 次回: 第24話「ロボットクラブへの招待状」