カメラのファインダーを覗け!
「カメラのファインダーを覗け!」(のぞ)は、「チャージマン研!」の第43話である。
剣道場。剣道を始めて一月しか経っていないのにも関わらず、果敢にも道場の師範代と対決する研。接戦を繰り広げるも、面を取られてしまう。「君は見込みがあるよ、これからも頑張りたまえ」と師範代は研を励ます。
夜道、師範代を追跡する研とバリカン。道場に流れてきた師範代を、パパの友人である道場主は不審に思っていた。そこで、師範代の素性を調べるべく研は道場に入門したのだった。
研に促され、バリカンはカメラのファインダーを覗く。すると、ファインダーに師範代の姿が見えない。師範代の正体はジュラル星人だったのである。しかし、研は師範代がジュラルの一味であることが信じられなかった。そうこうしているうちに研は師範代を見失ってしまった。
「この街の人々を皆殺しにするのが僕の使命だ」。そう思いながら歩いていると、師範代は他のジュラル星人たちに囲まれる。使命を果たそうとしない師範代「J-7号」をジュラル星人の一人が問いただす。
それに対しJ-7号は、「心だよ!感情だよ!地球の人々は守りあっている!美しいものに、泣くことさえあるんだ!!」と言い、人間はジュラル星人が失ってしまった尊いものを持っていると訴えた。しかし他のジュラル星人たちは耳を貸さなかった。彼の必死の訴えもむなしく、師範代は他のジュラル星人たちが放った光線の犠牲となってしまった。
そこに研が現れる。アルファガンで次々やっつけるが、ジュラル星人の腕に首を絞められ、釣り上げられてしまう。それでもアルファガンで応戦し、全員倒した。
「ジュラル星人の中にも、師範代のような優しい人もいるんだね」と言うバリカンに、「ちがうちがう、あの人は…」と研。「お兄さん」のように慕っていた研は、夜空の満月に師範代の面影を見るのであった。
- 今回の師範代(J-7号)や、第8話「ジュラル星人X-6号」のX-6号のように、ジュラル星人の側にも人間に対し理解を示す者がいるようである。しかしそのような者は危険思想の持ち主とみなされ、仲間からの容赦ない制裁が待っている。「俺たちジュラル星人は感情などという下等なものはとうの昔に忘れた筈だ(怒)」
- 研は師範代を「ジュラル星人」ではなく「お兄さん」と慕っていた。その点、恩を感じつつもあくまで「敵」とみなしていたX-6号とは異なる。
- 師範代は仲間に命乞いをする際に「我々ジュラル星人も、失ったものをもう一度、もう一度取り戻すんだ!」と心や感情を取り戻すべきだと主張していた。しかしジュラル星人が地球に来ている理由は「安全で豊かな居住環境」という自分たちの惑星から失われたものを再び手に入れるためであり、心や感情などを取り戻したところでそれだけでは死にかけたジュラル星で苦しむ同胞[1]は一向に救われないわけである。この点でいささか無責任と言えよう。
- それにしても、ジュラル星人のナンバリングには何か規則性でもあるのだろうか?
- 冒頭のバリカンは、「チャー研」より2年前にテレビアニメ化された『赤胴鈴之助』に登場する同名の主人公のような鈴が描かれた胴を身に着けている[2]。
- 前話に続き「研とキャロンの歌」が使用されている回でもある。
- 「ちゃだためあたま」(バリカン)
- 「研坊、尾行でもしてさっきの仕返しでもする気かい?」(バリカン)
- 「でも、あの人は……とても良い人のようだけど…」(研)
- 「そりゃ、科学力は確かに我々ジュラル星人の方が遥かに優れている。しかし、地球人は我々の失った尊いものを持っている!」(J-7号)
- 「心だよ!感情だよ!地球の人々は守りあっている!美しいものに、泣くことさえあるんだ!!」(J-7号)
- 「こいつ頭がお詳しいぜ!」(ジュラル星人)
- 「違う違う、あの人は…」(研)
- 前回: 第42話「空軍基地が狙われている!」
- 次回: 第44話「研の偽者をやっつけろ!」