何故…だって当たり前じゃないか!
「何故…だって当たり前じゃないか!」とは、第8話「ジュラル星人X-6号」における泉研のセリフである。
概要[編集 | ソースを編集]
研を殺害するよう魔王に命じられたX-6号は、病室で眠る研を刺殺しようとする。ところが一度研に助けられたことから情が芽生えてしまった彼女は、どうしても彼を殺すことができず機会を逃してしまう。手からナイフを力なく落とすX-6号は、あの時自身を助けた理由を研に問いかけた。
何故…だって当たり前じゃないか!人間だと思ってたから…。
実際には何が「当たり前」なのかについて研の口から語られることはなかった。しかし、ジュラル星人を激しく敵視する一方で人類に対しては犯罪者でも攻撃することができない研の性格を踏まえれば、X-6号が人間に化けていたからこそ身を挺してでも助けたと考えるのが合理的である。仮に彼女が最初から正体を表していたとして、木の下敷きになりかけたところをあの研が庇うだろうか?後の話でミユキを射殺した例を鑑みるに追い討ちすらかけてもおかしくはない。
「チャー研」に残された多くの迷言にはそこに秘められた真意をあれこれ探る楽しみもある中で、意味深な言い回しの割に深読みの余地がそんなにないという異質な語録の一つである。
またこの時の研は結構気持ち悪い表情をしているが、直前のシーンで見せた「キチ顔」の影に隠れ、ネタに使われることは少ない。
その後、研は同族に粛清された亡き「敵」へ花を手向ける。その目には光るものがあった。それが研の心境にわずかな変化が訪れたことを意味するのかまではわからない。しかしながら、後に研が出会うもう一人の「感情」を取り戻したジュラルによって、彼はまるで今回の出来事との繋がりを感じさせるような心情の揺らめきに悩むことになる。最期まで大切なものを持ち続けていた彼女の死は、姿形に囚われない本当の「当たり前」を一人の地球人へ示したのかもしれない。
関連項目[編集 | ソースを編集]
- そうと分かっていれば、あの時… - 第26話「記憶を無くした少女」におけるパパの台詞。人間とジュラルに対する生命尊重の違いを表した発言として共通する。