地球を守れ!
「地球を守れ!」(ちきゅう-まも)は、『チャージマン研!』の第11話(DVD版では第14話)である。
本編[編集 | ソースを編集]
登場人物[編集 | ソースを編集]
あらすじ[編集 | ソースを編集]
銀河の彼方から突如飛んできた「アイアン星」。火の玉のように燃え、猛スピードで地球に向かっていた。もし衝突すれば地球は終わりである。
吉坂博士ら学者たちを集めた会議の席上、研はアイアン星とガリバー光線の説明を受けていた。原子力をエネルギーとして作られた、強大な力を持つ「ガリバー光線」。この光線には物を破壊するだけでなく牽引する力もあるというが、今のガリバー光線にはアイアン星を牽引するほどの力は無い。そのため、博士は研に対しある頼みをした。
「研!お前そんな危険な事を引き受けてきたのか!」。パパは、研がアイアン星に接近し小爆発を起こしてアイアン星を削り、ガリバー光線で引っ張るという非常に危険な計画に猛反対。自分しかできないことであると研は理解を求めるが、パパの気は変わらず、吉坂博士に断りの電話をかけた。
しかし電話に出たのは魔王だった。「地球の危機は地球を奪い取ろうとする我々の危機でもある。そうではないか」。アイアン星の脅威を取り除くべく、今回限りの共闘を申し入れてきたのである。初めは半信半疑だった研も「よし分かった!つかの間の握手だ!」と受け入れた。
研は変身、スカイロッドに乗り込み宇宙へと飛んだ。スカイロッドから次々とミサイルを発射、アイアン星を小さくしていく。その様子を固唾をのんで見守るパパや学者たち。アイアン星が小さくなったことを確認した吉坂博士は、研にガリバー光線でアイアン星を引っ張るよう連絡する。研はロケットを操縦し、ガリバー光線でアイアン星を引っ張ろうとするも、うまくいかない。
そこにジュラルの円盤が現れる。「研、だいぶ苦労しているようだな。これは、我々の作ったパスカル光線だ。ガリバー光線と勝負だ!」。研はガリバー光線で、ジュラル星人と魔王はパスカル光線でアイアン星を引っ張る。そしてアイアン星を地球から遠ざけることに成功した。
「やった、やったぞ。これで地球の危機は去ったのだ」と魔王。ジュラルの円盤は去っていく。一方、研は地球の危機が去った事に安堵すると同時に、恐るべきジュラルの科学力を再認識し、再び闘志を燃やすのであった。
概要[編集 | ソースを編集]
地球の危機に研と魔王が協力し立ち向かう話。初期の作品にも関わらず展開に燃えた人が君たちの中にもいるだろう?危機を救い安心する魔王様と、危機が去った途端改めて敵対心を燃やす研の対比が印象的である。こういった呑気な態度と気を緩める事のない研の意識が勝敗を分けているのでしょう。だがその他一切のことはわかりません!…単に研が鬼畜なだけとか言ったそこのお前、ジュラル星人だな!滅ぼしてやる!
しかし魔王も「危機が去れば再び敵同士」と言及しているように、あくまで和解を視野に入れたものではないことは明白である。研の尽きぬ敵対心は単なる「ジュラル憎し」たる私情に終始したものではなく、ジュラルの敵対心を認知した上での危機感の表れとも見て取れる。正確には「アイアン星が消滅したら再び俺とお前は敵同士だ。」と言って、結果的にアイアン星は消滅しなかったんだからずっと仲良くしろ!と言ってはいけない。
「地球を守りたい」という主役側と、「侵略対象が無くなると困る」という敵側の利害一致により、互いが一時的に協力するという展開はアニメや特撮では時折見られる。しかし他にくらべちゃ時期尚早なんじゃねーか?
ジュラル星人が事件に絡まない上に出番もごく僅かな為、死人が一切出ない唯一の回でもある。ただし、絵コンテの段階ではアイアン星の小爆発に巻き込まれるジュラルの円盤の描写が存在し、より緊迫した展開となっていた(勿論本編では制作上の都合によりカットされている)。
台詞[編集 | ソースを編集]
後に影響を受けた作品[編集 | ソースを編集]
- 暴れん坊将軍IX 第19話「江戸壊滅の危機!すい星激突の恐怖」
- さよならジュピター
- 神の鉄槌
- 地球移動作戦
- 勇者特急マイトガイン 第27話「飛び立て!Gマイトガイン」
前回・次回リンク[編集 | ソースを編集]
- 前回: 第10話「バリカン大暴れ!」
- 次回: 第12話「野菜サラダが食べられない」