タマ・プロダクション

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タマ・プロダクションは、かつて存在した日本のアニメーション制作会社。

概要[編集 | ソースを編集]

チャージマン研!」のキャラクターデザインを担当した田中英二氏が1965年に設立した作画スタジオ。

主にタツノコプロ作品の作画の下請けを担当していた。特に田中氏を始め、後述の西城隆詞氏や水村十司氏の描く繊細な女性キャラクターには定評があり、かなり実力のある会社として古くからのアニメファンにも評価が高かった。

チャーケニストの間では「チャー研の作画制作協力会社」として有名であり、タツノコ作品を主に手掛けていただけあって、泉研を始めとする登場人物がどことなく(当時の)タツノコっぽいタッチなのが分かるだろう?

しかしながら上記の通りのミリキ的なキャラクターを生み出せる程の腕利きの集団がメインで携わっているにも関わらず、彼等が担当したナック作品、特にチャー研に関しては作画やデッサンの荒れ具合をツッコまれる事が多い。

チャー研や一部のナック作品は、その作画の荒れ具合やストーリーの超展開振りや暴力描写の多さ等からしばしば「ナッククオリティ」と呼ばれている。それ故にチャー研以外でのタマプロの活動を知らない、「タマプロ=ナックの下請け」と捉えている一部のチャーケニストからは参加作品のクレジットを見ただけで「タマプロクオリティ」と呼ばれる風評被害が起こってしまっている。

だが、第54話「捨て犬コロ」のように、田中氏を始めとするタマプロのスタッフの画風とは明らかに異なる上に一際作画の荒れ具合が目立つ回が存在する事から、チャー研の「ナッククオリティ」振りは必ずしもタマプロだけによる物ではなく制作当時のスタッフが泳ぎに行ってしまう程の過密なスケジュールや「スーパータロム」の頃から尾を引いていた予算不足が影響していたのは想像に難くない。

専門的な事はともかく、ことタマプロに関してはチャー研以外の参加作品の殆どが「タマプロの本気」であるという事が、分かるだろう?

チャー研が脚光を浴び始めた2000年代後半の時点では現役のアニメ制作会社であり、末期にはディズニー作品やスピルバーグ作品の下請けに携わっていたが、2008年頃に活動を停止し、2011年に倒産。倒産後の関係者の状況は後述を参照。

主な関係者[編集 | ソースを編集]

田中英二[編集 | ソースを編集]

(たなか えいじ、1936年5月10日 - 1982年)タマプロの創業者兼初代社長。詳細は該当項目を参照。

田中道哉[編集 | ソースを編集]

(たなか みちや、1941年 - 2023年)田中英二氏(以下英二氏)の実弟の一人であり、英二氏亡き後に引き継いだタマプロの二代目社長。

アイドルグループ℃-uteの元メンバーである萩原舞氏は道哉氏の実孫であり、萩原氏のInstagram等を通じて倒産後から晩年にかけての道哉氏の近況が明らかとなった。

西城隆詞[編集 | ソースを編集]

(さいじょう たかし、1949年11月14日 - )英二氏と田中道哉氏(以下道哉氏)の実弟であり、(倒産寸前まで)英二氏亡き後のタマプロを代表するアニメーターであった。

作風は英二氏同様の(往年の)タツノコ調タッチを得意としながらも、作品や年代に合わせて作画を変えられる器用さを併せ持つ、タツノコ在籍時の押井守氏からも高く評価されていたタマプロの屋台骨ともいえる存在であった。

タマプロ倒産後はアニメーターとしての活動は引退しており[1]、現在はイラスト教室の講師やエネルギー調整師としての活動がメインとなっている。

水村十司[編集 | ソースを編集]

(みずむら じゅうじ)チャー研の使い回しオープニングエンディングに毎回クレジットされている水村氏もタマプロを代表するアニメーターの一人であった。

水村氏の作風を知る古くからのアニメファンからはキャラクターデザインに忠実な作画や愛らしい少女キャラクターの作画に定評があった。

タマプロ倒産後の現在も現役で活躍している数少ないアニメーターの一人である。君達の中にもお気に入りのアニメ作品のクレジットに水村氏の名前を発見して驚いた人がいるだろう?

参加したナック作品[編集 | ソースを編集]

タマプロが初めて参加したナック作品は1972年放送の「正義を愛する者 月光仮面」である。 それ以降の70年代に数多くの作品の原画・動画・仕上に参加していたが[2]、(英二氏存命中の)1978年放送の「星の王子さま プチ☆プランス」を最後にナック作品には関与していない模様。

倒産後の動向[編集 | ソースを編集]

  • 萩原舞氏が実姉の凛青(あお)氏と立ち上げた株式会社With Miiにて、2019年から20年にかけてオリジナルクリスマス作品「The Last Wish」絵本化計画のクラウドファンディングが立ち上がる。
  • 映像化を前提としたこの企画は、制作プロデューサーに道哉氏、作画監督に(萩原姉妹の大叔父にあたる)西條氏、チーフアニメーターに水村氏を迎えた、「タマプロ(OB)の集大成」とも言える内容となっているメンバー紹介の際にチャー研の表記がなかったが気にするな!
  • 2023年2月に萩原氏のInstagramにより道哉氏が他界した事が伝えられる。生前の道哉氏は萩原氏から「いーちゃん」と呼ばれ慕われていた模様[3]
  • 上記の「The Last Wish」のドキュメントムービーでは、生前の道哉氏の姿を拝見する事が出来る。

関連項目[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]