研の偽物をやっけろ!
研の偽者をやっけろ![1](けん-にせもの)とは、「チャージマン研!」の第44話である。
本編
登場人物
あらすじ
教室で点呼をするなぎさ先生。しかし研は今日も欠席。心配したなぎさ先生は研の家を訪ねることに。その途中、なぎさ先生は研に出合う。「来て、どうするんですか」と少々ぶっきらぼうに言う研。心配するなぎさ先生に対し何ともないと言った。 そして「来られちゃ困るんだなぁ」と。困惑するなぎさ先生だったが、研に催眠術?を掛けられ、意識を失い倒れてしまった。「研と同じところに放り込んでおけ。研のやつ今頃…」。
牢屋の中で目を覚ます研。学校の帰り道、踊るピエロの人形を見物する子供たちに出くわす。研も楽しそうに見ていたが、何者かが背後から口をふさぎ、倒れこんでしまう。子供たちとピエロ人形は罠だったのである。 気がつけば牢屋の中に閉じ込められていた。すると、なぎさ先生がジュラル星人に連れられ、研の隣の牢屋に入れられる。研は、なぎさ先生から自分の偽物の存在を知らされた。
食事をとる泉家。研はスープをすすり、グラスに注がれたトマトジュースをおいしそうに飲んだ。すると、バリカンが研に殴り掛かった。パパは特殊光線アトスメヒを放つことができる銃を向ける。 ママも研が偽物であることを見抜いていた。鏡に映らない偽物の研。パパは銃から火を放ち、偽物の研に迫る。
牢屋に水を流しこむジュラル星人だったが、やってきたパトカーに気づく。研に変装したK-11号の失敗を悟ったジュラル星人たちは研を溺死させようとする。水かさが増し、絶体絶命の研となぎさ先生。研は石に鉄格子をぶつけ、火花の明かりで変身しようと試みる。ようやく火花を起こし、変身することに成功。壁を壊すと水が抜け、なぎさ先生は九死に一生を得る。研はジュラル星人にとびかかり直接攻撃、そしてアルファガンで倒す。
後日、教室で点呼をするなぎさ先生。しかし研の返事がない。ちょうど遅刻した研が教室に入ってきた。「泉くぅん!」と言うなぎさ先生に対し笑って済まそうとをする研であった。
台詞
内容について
- 冒頭で「泉さん今日『も』休みです」という台詞から、最低2日は欠席している事になる、つまりママが偽者である根拠として挙げた「学校を休まない」は1日だけなら許されるか、1日目から既に偽者である目星をつけられていた事になる、しかし流石のママも世界の危機に対し学校を優先しろと言うとは思えないので先日は学校と事件が重なったという可能性も否定出来ない。そして何より、ママが偽者の自白を目的としたブラフを仕掛けた可能性が一番大きい。
- ピエロを見て笑っている劇団員の1人(研の右下)の眼鏡の少年は将棋の羽生名人に非常に似ている。
- 後半、牢内で水攻めにされるが、どういう訳か牢屋に窓がついている。水に漬かり続けていると体温が下がり、最終的には死に至る。しかし、窓をシャッターで閉じて窒息させた方が手っ取り早いのに、何故こんな回りくどい方法を選んだのか。
- ジュラル星人たちはパトカーが到着してから研を直接殺そうとする。地球侵略を目論む悪の宇宙人が警察ぐらいでビビるとは。やろうと思えば彼等はいつでも研を殺せたのに、やむを得ない状況でない限りは、敢えてそれをしない。傍目からすれば回りくどいだけだが、ジュラル星人にとってはそれこそが美学なのかもしれない。 しかしその美学こそが、ジュラル星人の敗因となってしまったのだろう。
- 名脇役であるモチ代やキノコデブも登場している。
余談
サブタイトルの「やっけろ!」という脱字は、同じナック制作のアニメ「まんが水戸黄門」の第二十一話サブタイトルにて「わんぱく砦 大人をやっけろ」という形で引き継がれてしまっている。
前回・次回リンク
- 前回: 第43話「カメラのファインダーを覗け!」
- 次回: 第45話「鳩時計が3時を指したら」
脚注
- ↑ 冒頭のテロップは「研の偽物をやっけろ!」になってしまっている。