蝶の大群が舞うの台詞書き起こし
昆虫学者「え~、こちらの写真を見ていただきたい」
「これは50年前、絶滅したと言われる、ペルー産のサンダナパレス・アグリアスという蝶です。この見事な赤と青の羽根は、人の心を惑わすに十分な美しさと言われてきました。それに一番の特徴は、蝶の世界では一番速く飛ぶことができるということです」
「そこでもう1枚の写真をご覧ください」
「これが問題の蝶です。随分と似ているでしょう?ところが、この蝶の口の所を見てください。人間の細胞を食うというだけあって、この鋭い口はまるで鷹のようではありませんか」
聴衆「人間の細胞を食う蝶かぁ……」「はぁ〜……不思議……」「あんな小さなものがねぇ……」
記者A「泉さん、その時の様子をもう一度詳しく話していただけませんでしょうか」
パパ「今朝、私達一家は久しぶりの日曜なのでみんなで農園へピクニックに、行くことになりました。そして……」
研「うまいなぁーバリカンは」
ママ「久しぶりに都会を離れて、郊外に来るのもいいもんですわね」
パパ「あぁ」
キャロン「ママ、今日はいつもより活き活きに見えるわ!」
パパ「そうだ、いつもは研やキャロンが世話ばかりかけるからだ。少しは反省しなさい」
研「キャロンだろ!僕は世話はかけないよ!」
キャロン「まぁ! お兄ちゃんったら!」
バリカン「あ、ウサギだ。捕まえちゃえ~!」
研「のろまのバリカンじゃあ、つかまりっこないよ!」
キャロン「よせばいいのにね~」
パパ「しばらくして、バリカンが戻ってきたのです」
バリカン「ぼぼ僕、人を拾ってきたよ」
パパ「ど、どこで拾ってきたんだ、バリカン!」
バリカン「あちき~」
研「アッ!」
(蝶の羽音)
パパ「私達はあまりの恐怖に立ちすくんでしまい、じっと様子をうかがっているだけで精一杯でした」
記者A「なるほど。その蝶があのスライド写真ですね」
記者B「先生、その蝶は、今も日本のどこかに生息しているんでしょうか?また今後襲撃してくるんでしょうか?」
昆虫学者「多分どこかにいるでしょう、だがその他一切のことはわかりません!」
聴衆「はぁ……わからないの……」「落ち着かないなぁ……」
ジュラル星人「おお、かわいいやつだ。地球の人間共はお前らのことで大騒ぎしておる。人間共の言うことには、お前らは50年前に絶滅したんだとさ」
「かわいいお前らよ、その時まで私の力になっておくれ。私はお前らを50年前に救い出し、人間の細胞を食って増殖するよう改良したことは誰も知るまい」
「それもこれも、地球を滅ぼしたいがためだ!」
魔王「さぁ、たっぷりと人間共の細胞を餌にするがいい。戻ってくるときは2倍も3倍も増えるんだ。ハハハハ!」
逃げまどう人々「うわー」「助けてくれー」
蝶に襲われる人々「ひえー、いぎ、いぎぎぎ」「キャー!うわー!」
キャロン「お兄ちゃん大変よ、何か起こったわ。あんなに人が逃げていく!」
研「アッ!」
人々「うわー」
研「この前の蝶だ!いよ~し!」
研「チャージングGO!!」
魔王「さぁ、チャージマン研を噛み殺すのじゃ!」
研「ジュラル星人!どこからでもかかってこい!」
(アルファガン発射音)
魔王「チャージマン研!覚えておけ!この仕返しは必ずする!」
研「いつでも来い! お前たちには負けないぞ!」
キャロン「かわいそうな蝶さんね……」
研「……うん」