サタンの爪

サタンの爪は、「正義を愛する者 月光仮面」の第一部にて登場する敵組織およびその首領の名称。

概要編集

世界征服を企んでおり、前半はバラダイ王国という、かつて栄えたとされる国の遺産を手に入れるべく暗躍していたが、とある事情により財宝は失われてしまった。その後は、主に武力などを使ったテロ行為を行った。

原作である特撮作品では、第2部に登場した組織。

関連する人物が多いので、首領以外の関係者及び怪人などについてはここですべて説明したい。

  • こうもり男

初登場した敵。筋肉質で紫色の皮膚をしており、背中には蝙蝠のような羽、顔には目元だけを隠す仮面をつけている(デビルマンと似ているが、世に出たのはこちらが先である)。滑空しての攻撃や投げナイフ、吸血蝙蝠を使役して攻撃させるといった技を持つ。普段はサーカスで生計を立てているらしい。

バラダイ王国の遺産を入手するため、王族の末裔や王家の宝を展示した博物館、王家の血を引いている不二子を襲い、遺産を手に入れるのに必要な鍵を探し出そうとしていた。サーカステントで月光仮面と対峙するが、ナイフを鞭で弾かれて敗北。サタンの爪の恐ろしさを伝え、これ以上関わるなと忠告したのち、敗者は不要とされ背中にナイフを当てられ絶命した。

  • ジョセフ

第2話に登場。小柄で、首にはピンクのスカーフ、左目に眼帯をはめており、ひどい猫背をした男である(せむし男とも言われた)南米産のピンク色の毒サソリを使役し、それの毒使った吹き矢を得意とする。ターザンのような動きをし、バイクにも乗れるなど、体系に反し運動能力が高い。猫背と片目になったのは戦争による後遺症であり、争いを起こすような世間に復讐をするべく組織に入った。元はサンドリアの召使いだったらしい。

祝からの鍵の入手作戦に失敗したのち、伊豆半島の死人岬で月光仮面と対決するも敗北。最期はサンドリアを看取って自爆した。

  • サンドリア(紅サソリ)

ジョセフとともに登場。黄色いスカーフと赤色のピチピチタイツを纏う、紫色の髪をしたスタイル抜群の美女である。名家の生まれだが戦争によって没落したため組織に加入した。

サソリやバイクを使えるが、ジョセフの方が強いため若干空気。

月光仮面に敗北したのちに投げナイフにより絶命。死に際にサタンの爪はアジア諸国研究所にいると言い残した。

  • 天風斎銀竜

第3・4話に登場。もとは高名な手品師だったが、サタンの爪の珠玉のトリックに魅せられ、弟子入りするという形で組織に入った。 遊園地で月光仮面と戦うも敗北し、刑務所に入れられる。口封じのためサタンの爪に殺されそうになるが、祝に助けられたためスパイとして鍵を奪い返そうとするも、逆に鍵を奪われてしまう。

組織に離反したため銃撃され致命傷を負う。その後月光仮面に、サタンの爪は近々日本を逃亡するという有力な情報を伝えたのち、月光のその素顔を見せてもらう。最後は銀竜「最後の大魔術」として、高所からの飛び降りからの花火大量発射という芸当を見せて消滅した。

  • 鉄仮面カーン

第5話に登場。全身を鉄の鎧で覆っており、顔には目の穴だけがついた仮面をしている。両腕は義手であり、左腕にはガトリングガ、右腕には身長よりも伸びる剣が内蔵されている。一応中身は人間であるらしい。正体は(放送時期的に)第2次世界大戦での戦災孤児で、自分のように戦争により行き場を失った可哀そうなお友達への楽園を造るため、そのための資金を調達すべくサタンの爪に参加してバラダイ王国の遺産の分け前をもらおうとしていた。

鍵はすでに手に入れているため、月光仮面を抹殺するべくサタンの爪が直々に指名し、世界の警察の会合を強襲したり、祝をパトカーに乗せて対向車に衝突させようとしたり廃墟におびき出して重機で攻撃した。

最期はサタンの爪の基地がある孤島で対決するが敗北。その時に組織が日本脱出を図り基地を爆破するが、その際にフラッシュバックが起こり錯乱したところを銃撃により粛清される。最後は月光仮面に自分の夢を話して息絶えた。

  • ラーナ・クリシュナル

第6話に登場。「バラダイの吸血鬼」の異名を持つ。茶色の皮膚と尖った頭、筋骨隆々の体を持ち、左目には爪でやられたような傷ができており隻眼となっている。三つ又の槍の先だけをとったような剣と、つま先に剣が仕込まれた靴を武器としている。「敵を近接武器で殺す」ことに拘りを持っており、銃を嫌っている。可哀そうなお友達だったらしく、幼少のころはサタンの爪に育てられていた。

月光仮面との交戦中、サタンの爪が部下に「月光仮面もろとも殺せ」と命令したため、銃撃を食らってしまう。実の親のように慕っていたものに裏切られた悲しさからサタンの爪に襲い掛かるも払いのけられ、最期は月光仮面とサタンの爪との交戦中に割り込み、月光仮面を庇って鉤づめによる攻撃を背中に食らって死んだ。