カメラのファインダーを覗け!の台詞書き起こし
バリカン(大丈夫かな? 研坊は剣道を始めてまだ一月だっていうのに、もう師範代と勝負するなんて、全く無茶だよ)
研「?」
師範代「むん」
研「たぁ! えい!」
師範代「たぁ! えい!」
研「あっ!」
師範代「むん!」
バリカン「あら~! ちゃだためあたま!」
師範代「たぁっ!」
研「あぁっ!」
審判「よし! 2人共、それまで!」
師範代「よくやったなぁ、研君」
研「まだまだ未熟ですよ」
師範代「いやぁ、君は見込みがあるよ。これからも頑張りたまえ。はっはっはっは……」
バリカン「けけ研坊、尾行でもしてさっきの仕返しでもする気かい?」
研「シー! とにかく、このカメラで見てごらんよ」
バリカン「うん。……あら、あら? あの人、映ってない!? と、とすると、あの人は地球人に化けたジュラル星人!?」
研「あの道場に流れてきて師範代になったけど、道場主の先生が『どうも様子がおかしい』って言ってた! それで……」
バリカン「なるほど。研坊のパパと先生は友達だから、それで研坊が調べる為に急いで剣道など始めたわけか」
研「でも、あの人は……とても良い人のようだけど………あっ、居ない! よし、行ってみよう!」
バリカン「うん!」
師範代(この町の人々を皆殺しにするのが僕の任務だ。しかし、僕は……)
男「J-7号、なぜ任務を果たさぬ!?」
師範代「あ!」
男「答えろ!」
師範代「僕には出来ない!」
男「何ぃ?」
師範代「そりゃ、科学力は確かに我々ジュラル星人の方が遥かに優れている。しかし、地球人は我々の失った尊いものを持っている!」
男「青臭い事を言うな! 地球は侵略する為にある、ただそれだけだ!」
師範代「心だよ! 感情だよ! 地球の人々は守り合っている! 美しいものに、泣くことさえあるんだ!!」
男「ふん、こいつ頭がおかしいぜ!」
「そんな奴、殺してしまえ!」
師範代「あぁ、やめろ! 僕なんかを殺して何になる!? それより我々ジュラル星人も、失ったものをもう一度、もう一度取り戻すんだ!」
研「あっ、お兄さん!」
男「あっ、研だ!」
「丁度良い、やっつけろ!」
研「くそぉ、ジュラル星人め!!」
「チャージングGO!!」
男達→ジュラル星人「へへへへ……」
バリカン「あ、研? あら?」
研「それ!」
ジュラル星人「うわぁ~~!」
研「あ、えーい!」
ジュラル星人「ぐわぁ~~!」
「ぎぃぃ~~!」
研「アルファガン!」
ジュラル星人「ぅおあーーっ!」
研「放せ! 放すんだ!」
ジュラル星人「ぐぁー!」
研「えーい!」
ジュラル星人「あぁあぁ~……」
バリカン「研坊、ジュラル星人の中にも、師範代のような優しい人も居るんだね」
研「違う違う。あの人は……」
バリカン「研坊。あの人、好きだったんだね」
研「うん。お兄さんみたいだったよ」